音楽と洋服その1

こんにちは。代表の宮津です。

昔からのお客様、ご無沙汰してます。最近のお客様、ありがとうございます。
独立創業してからはまだ7年目なのでまだまだですが、この業界に入ったのが19歳でしたので現在42歳になり23年もやってることになります。いらっしゃいませ、もまともに言えない小僧が時給680円のファッションビル店員になったのがスタートでした。(しかもレディース店)
 今は6名のユニークな仲間とAFTERSをやっています。独立してからはセレクトショップを続けながらもオリジナルブランドをスタートしたり、一緒に立ち上げてくれた松本のデザイン事業が始まったりと少し形を変え運営し、飲食事業のコーヒーもスタート。現在はオリジナルブランドが主体のお店になりました。
 現在42歳になる私ですが、30代からいつかやりたいと思いながらいろんな言い訳をしながら手につかなかった音楽制作をしています。

 「いつか毎週火曜日は音楽をやる日にするんだ!」といろんな人にいいながらいまだに達成していないのですが、子供達も大きくなって来たこともあり、以前より少しだけ自分の時間を確保することが出来る様になりましたので、仕事から帰ってからの夜間とたまに昼間子供達が帰宅するまでの時間に勤しんでいます。

 主に機材はmashine mk3とMPC、DAWはLOGICで作ってます。maschineでビートを組んでからLOGICに流し込んで、ミックス、マスタリングまでやります。Maschineという機材もMPCという機材もPADが16個あり、そこに音源を読み込ませて叩いて演奏するという、HIPHOPやCLUB MUSIC界隈では割と有名な機材であります。いわゆる楽器ではないのですが、PADを叩くことでなぜかかっこよく産まれる不思議なGROOVEがこういった音楽の醍醐味ではないかと思っています。
 しかし現代は進化し、先日子供たちの授業参観にたまたま参加できた日に音楽の授業だったのですが、皆garagebandかキーボードを使って時間内に作りましょう、みたいな内容で楽しそうで参加したくて仕方ありませんでした。デジタルネイチャーな子供達はそれが普通ですからおじさんがこんな機材でウンウンやってるのも別に特別な事ではなく、もっとテクノロジーと一緒に新しいものがスピーディーに産まれていくのでしょうか。
 少し話がそれましたが、私は20歳くらいから40歳までクラブでDJをしていました。現在はやっていません。好きなアーティストの曲をミックスする面白さは今だに最高だと思いますが、いざ、人の曲ではなく自分で生み出すとなるとこうも上手くいかないものかと苦しみながらやっておりますが、楽しいことです。最近はギターを録音したネタをこれらの機材やソフト内で音を加工しながらどういう雰囲気にしようかと製作中です。またBLOGではその辺りのお話も、大変少ないと思いますがご興味のある方は読んでいただけたら幸いです。

 私くらいの年齢の方々ですと、お子様も中学生くらいになり家族で一緒に出かける時間が急に減り、10年ぶりに少し時間を趣味に使い始めたり、新しい挑戦を始める方も多いのではないでしょうか。ここ数年ですとキャンプだったり、スノーだったりアウトドアに勤しむお話が多かったように思います。
 しかし私の場合は相変わらず好きなものが変わらずこういった事に時間を使っています。最近ご来店された40代のお客様はラップを始めたそうで、始めるのに早いも遅いもなくフレッシュな気持ちになりました。ちなみに仕上がったものはリリースしていこうと考えていますのでまたそのあたりは興味のある方がいらっしゃいましたら宜しくお願いします。

 どんなものになるのかといえば自分でもうまく言葉にできません。ですが、きっと今まで大好きでたくさん聴いてきたレコードや20年以上お店に立っていたもので毎日8時間くらい色んな曲を聴いてきましたので、きっとそんな感じなんじゃないでしょうか。

 さてお店の方は、創業からまもなく「いつか自分達の制作部屋があり、カフェもある大きな店を建てられたらいいな」と考える様になりました。当時相談した金融機関様には「宮津さん、まあまあ」とテーブルにものらずにやんわりなだめられたのですが、その時の幼稚な企画書は今も手元にとってあります。その後いろいろな要因が重なり、昨年こういった形のお店になりました。売り場、デザイン事務所、コーヒースタンド、アトリエが併設された複合施設です。当時からしたら夢のような、とても恵まれた環境です。

 まれにいらしたお客様に、この音なんですか?と聞かれ、2階でミシン踏んでますと言うと驚かれるのですが、目の前で仕上がって売り場で陳列できるというのは規模やバランスや技術者が合って出来る事ですのでなかなかそう簡単には出来ないと思っています。
さらにグラフィックデザインの商品も2階のデザイン事務所でデザインが作られ、工場さんを経て売り場に並びます。コーヒー豆も自家焙煎です。出来るだけ自分たちの手で作っていくという事がこうして強く出来るようになる事は理想ですが時間はかかることです。その話はまたいつか。

そんな環境で作られたパンツで当ブランドの定番のパンツとなりました。HINOKI EASY PANTS。

ジャンルレス、エイジレス、ジェンダーレスなパンツです。20代男女から私世代の40代が合わせてもカジュアル過ぎない心地よいパンツ。このパンツのこだわりの一つはこれ。

このインターロックミシンは直線とロックを同時に縫い上げることが可能なミシン。それを脇と股下に使用することにより通常よりもほつれづらくなり、さらに脇にはダブルステッチ、股下にはシングルステッチを追加することで強度を増しています。
 IVORYカラーは高密度なツイル素材を使用しておるため、生地の硬さとステッチの相性から生まれる通称「アタリ」が美しく出ていきます。頻度の高い着用にも耐え、履き込むほどに変化をお楽しみいただけます。

一回の縫製でこのアミアミ(ロック)と直線を同時に縫ってくれるんです。

製品になりますとこれ。

先ほどご説明の通り、さらに2回追加して縫い上げ製品が完成しています。

 同商品のショートパンツバージョンも発売中ですが、こちらは私の私物、週3日は愛用し洗い立ての状態です。同じ仕様で縫製されておりますのでこの経年がとてもわかりやすいですね。

おそらく皆様ですと一夏穿いてもここまで味は出ないでしょう。私はそれだけの頻度で穿けるのでこの様になります。先ほどのステッチの間にボコボコと膨らみが出ているのがお分かりいただけると思います。結局のところそんなの気にならない方がほとんどの世の中ですが、なぜか日本人の「オタク気質」なるものがこれを「美しい」と定義した事がいろんな事の始まりなんだと思います。アメリカ古着やAIR MAXが良い例ですよね。今はほとんど重要にされていないはずなのに、なぜどれでも細部に宿るなんちゃらが好きなんでしょうか?でも周りを見渡してみたら洋服以外でも良いものたくさんありますよね。同世代のお客様も、ご自身のお仕事の細かいところ、拘ってます。それと同じです。
 それを我々の仲間の手でみんなで作り上げる事が出来る現在の状況はとても嬉しく思います。

若いお客様や女性のお客様にも好評いただいているHINOKI EASY PANTSのIVORY。
 年齢を重ねて、着る物も少し清潔感を保ちたくなるものですが私のような40代でもややスタイリッシュに見せてくれるカラー。特に同年代の皆様いかがですか?

もちろんWEBでも購入可能ですので良かったらよろしくお願いします。→HINOKI EASY PANTS

とそんな記事を書いておりましたらSさんがおかわりで2本目購入。ありがとうございます。

NEW BALANCEでも革靴でも、ウエスト丁度でも腰ばきでも、どっちでもいいですよね。私は好きな様に穿ける方が一番カッコイイと思います。また音楽や洋服の話など、たまにお付き合いくださいませ。

こちらも久しぶりですがここでは記さない色々な情報を出すべく少し使い始めましたので良かったらフォロー宜しくお願いします。

この記事を書いた人

RYO MIYATSU

宮津 亮【株式会社AFTERS代表】中野市出身・在住。2000年より長野市の有限会社World Wideにてメンズ、レディースセレクトショップに勤務。2016年11月に独立、AFTERS STOREを開業。ショップの運営、オリジナルブランドAFTERS®️のディレクションを手掛ける。