音楽と洋服その5

こんにちは、だいたい好きなのは音楽と洋服くらい、宮津です。
今日は洋服の方の話と今考えている事を交えて書いてみたいと思います。

AFTERS®︎ / HINOKI SETUP PANTS 私物です。週2は穿いて半月ほど。

絶賛発売中のAFTERS®︎ HINOKI SETUP PANTS。私の私物のDARK NAVY。週2~3ほどの頻度で穿いてます。洗いざらしなので少しシワが際立ちますが徐々に味が出てきています。

この高密度ツイルのおかげで初期の洗いざらしはもう、パキパキ。このくらい強い生地だから良いんです。

IVORYは2ヶ月くらい。これも週1か2は穿いてます。

IVORYは初期のWASHでパキパキになってしまう、通称パキパ期を超えて少しガサつきが出てきていい塩梅です。このゾーンに入ってくると良い風合いがどんどん増して、あとは10年いってらっしゃい!という段階へ向かっていきます。元ネタの私の古いUSのパンツがそうであったように、高密度ツイルと強靭な縫製のバランスが安心感抜群です。

こちらは3ヶ月くらい。UNIFOAM PANTS。週1~2穿いてマーチンの8ホールとあわせています。

光沢が失われず、本日も穿いていますが体にどんどん馴染んでいくのが気持ちいい。この肉厚コールドマーセチノが自分の物になっていく感覚がたまらないですね。合わせて履いているマーチンも最初の1週間は地獄。足がめちゃくちゃ痛いですが超えました。今はめちゃくちゃ足にフィットして抜群です。

頻繁には着用しないですが味がとても出ているベンタイルオーバーオール。

現在は完売しているAFTERS®︎のベンタイルオーバーオール。こちらは店舗の改修作業などでも毎日着ていましたのでペンキが飛んでたり良い味が出てきて大変気に入っております。現在は完売しておりますが、またいずれ出します。

フロントのムシ隠し部分の擦れ具合がカッコよくて気に入っています。

今回はエイジングについてのお話。この経年変化を楽しめるAFTERSの服。

デザインを楽しむ、機能性を楽しむ、ギアとして使うなど衣服の用途は多岐に渡ります。その昔、当時一斉を風靡したブランドの社長さんがこう言っていました「テック系の洋服はいつか当たり前になるのはわかっている」
その当時、その社長さんのブランドは本格的な機能性を兼ね備えたファッションブランドのパイオニアでした。しかし十数年経った今、大手さん然り、ロードサイドの作業着のブランド様も驚きの価格とクオリティで機能性を兼ね備えた商品がたくさんあり、当時からしたら1/10くらいの価格で手に入ってしまいます。3レイヤーで3900円!シンサレート中綿のジャケットが2900!量を兼ねると凄いですね。

本当に当時おっしゃっていた通りになり、もし我々の販売する商品が機能性を持ち合わせていようと、大手様では1/10で同じ様な機能の商品が手に入ります。生活が便利になるテクノロジーは共有され、大きくなり、安くなるのでそういう事なんだと思います。もちろん綿素材の商品も大量に作れば安くなりますので、カットソーや良い裏毛のトレーナーでも数百円から買えます。

極端に考えますと、洋服を販売する仕事に関してはもうお手上げ!と思ってしまいますがそんな時代でも支持されているものは沢山あり、素材ではないところで圧倒的に違いがあります。それはデザインだったりパターンだったり縫製だったり、一見わかりづらい所と、見てすぐに違いのわかるデザインだったり。テック系や山や、サーフにいろいろありましたが、そのあたりのモノ達は大きいところに絡め取られてクオリティは上がりつつ安くなり、沢山の人達に届いて豊かになりました。我々のお店では今も昔も変わらなかったのはカッコイイデザインの服と、着心地のいい服と、長く着れる服でした。
て事は、きっと10年後も大きい人達がやる事は、僕らのやりたい事とは違うんだろうと思うので10年後の目標まで多分辿り着ける気がするので頑張れると思っています。

そんなことで我々もHINOKIを穿き込んで楽しんでおりますが、先日の中嶋の記事にもありました通り1年経った商品をアップデートして現在もなお、販売しているという点はとても嬉しく思います。
洗い加工とか、ヴィンテージ加工なるものは、その長年の楽しみよりもあっという間に見た目をそうしてしまおうというもので、瞬時にいい味の服が手に入りますが、我々の服はあまりそういった加工をすることは無いと思います。せっかくなので愛着が湧いて楽しんで着ていただく時間を楽しんでほしいと思っています。

この数ヶ月でじっくり考えていた事ですが、数年間続いたスニーカーブームやハウスブランドや大手さんの動きとか2次流通とか20代前半のお客様達の反応などが繋がって、もう一度、ではないですね。もうこれからしばらくは、少し前のなんでも全部サステナブル!みたいなのとは少し違う、作る工程から買った後も楽しめるくらいの面白みが重要な流れに行きそう。。。?な気がしています。そんな時にいろんなメンズレディースのデザイナーさんが物作り現場の情報を出し始めたりしています。おじさん達からしたら懐かしい、若い方々からしたら新鮮な事なのかも知れません。
かといって、流行を楽しむ楽しさもなくならないでしょうけどね!終わりがないので面白いです。
そんな服達を作るし、扱っているAFTERS STORE。たまに飛び道具もあったり面白いお店をさらに作っていきたいと思います。沢山穿いて経年変化をたのしみながらお出かけしてください!

次回はまた音楽の話の続きを書いてみる予定です。ご興味のある方はどうぞ宜しくお願いいたします。

最後にそんなエイジングを楽しむ洋服はこちらからどうぞ。→ AFTERS-NAGANO.JP

こちらも久しぶりですがここでは記さない色々な情報を出すべく少し使い始めましたので良かったらフォロー宜しくお願いします。

この記事を書いた人

RYO MIYATSU

宮津 亮【株式会社AFTERS代表】中野市出身・在住。2000年より長野市の有限会社World Wideにてメンズ、レディースセレクトショップに勤務。2016年11月に独立、AFTERS STOREを開業。ショップの運営、オリジナルブランドAFTERS®️のディレクションを手掛ける。