CLASSICHARVESTについて

宮津です。
今日は大阪のDEVISEFACTORYさんが作るCLASSICHARVESTというブランドについて少しお話を書いてみようと思います。元を辿れば私が前職のセレクトショップの店長時代、新しいブランドを探していた時に発見し、このビジュアルで現代の服を作ってる人いるのか!?と連絡先を探すもなかなか見つからず、やっとアポ取れたのが全ての始まりでした。
それが2012~3頃だと思いますのでちょうど10年くらい前ですね。今いるAFTERSの若いスタッフたちは当時皆10歳そこそこ!時が経つのは早いですね。

そこから数年後独立し、AFTERSをスタートするまでには当時のお店のメインになるくらい私も熱意を持って皆様に接客してきました。徐々に皆様が気に入ってくださり、今でも覚えていますが当時の一月の最高売上枚数は今でも思い出すとびっくりします。

その当時から現在に至るまで、未だ愛用してくれているお客様がいる服というのはなかなか他にはありません。

2015年頃、AFTERSの独立開業頃に伺った大阪のDEVISEFACTORY。

2016年のAFTERS STORE開業の際にはOPEN記念の商品も作っていただきました。MA-1型の吊り編み裏毛のジャケットでした。

開業2年目の頃。新しい企画の打ち合わせに。

毎回伺うたびに1日中話は尽きる事なく、ここでしか共有できない情報だらけです。

昨今ググっても掘っても出てこない情報は結構あったりしますが、そういう情報にまみれているのがお店の魅力だったりすると信じて長い間毎日店頭に立っています。20年間立ってきたのでそろそろ私の目標は座る事なのですがww まだまだ頑張り時なので切磋琢磨して面白いお店を作りたいと強く思っています。

当時AFTERS STOREの別注として展開していただいていたCLASSICHARVEST Eastのパンツ。

先日あるアパレルデザイナーさんと商談の際に「若いスタッフがカルチャーを知らない、興味がない」とおっしゃっていて、その後一人で考えてふと思ったのが、今は「知ってる」のは価値がなくて「やってる」のが価値が高いのだろうなぁという事でした。過去はこういうお店とかに行ってコワモテなスタッフと仲良くなったらやっと情報を教えてくれる、みたいなの沢山あったと思いますがそれは「知ってる」の価値だったと思いまして。そんなのは今google先生をはじめいろんなAI先生が全部教えてくれるので、それが当たり前の世代の方々はニッチになるのはとても難しい事なんでしょうし、我々世代もそれをいまだに思っていたらそのまま頭でっかちになってしまうんでしょうね。

と思うと、みんな知ってるとしても「やってる」方が確実に今は面白いし価値が高いのでしょうね。若い世代やお客様、さらには子供達にも教わることは多いですね。

CLASSICHARVESTの生地が作られる旧式の吊り編み機。

さて、CLASSICHARVESTの服についてですが、これもまさしく長年の「やってきた事」を積み重ねてこられた歴史の上にある洋服でありまして、おそらく当店に最近来てくださる様になられたお客様はなかなか知らない情報がたくさんある服になります。そして知りたくなっても分かりづらいというものです。それはモノづくりのプロセスは読めば理解できるかもしれませんが、これはですね、実際着てみないとわからないんですね。
先ほどの話と似ていまして、「ああ吊り編みっすよね」「ああフラットシーマっすよね」「知ってます」とは言えても、これは作ってる人と縫ってる人と染めてる人と売り場にいる人間がそれを理解して、お客様に販売できるという、なかなか根気のいる商品なのです。

それはお世話になっている別のブランドの社長さんが全国地方でPOPUPをやった際に痛感したそうで、社外のスタッフに販売を任せたものの商品を理解していないと販売が全く出来無かったということで、それからは自社スタッフ以外ではやってらっしゃらないと。私はこのスウェットに惚れ込んでお取引させていただいてから10数年になりますが、それを毎日、来る日も来る日も店頭で伝え続けてきましたので、またそれを初めましての方々にも改めてお伝えしていこうと思っています。

そんなお話をDF様としていたところ、こんなよい写真をいただきました。

このオリジナルレシピの糸が定番の吊り編み裏毛の商品になるんです。現在息子が私が10年前に着ていたトレーナーを着て登校していますが、いちトレーナーでそこまで着れたものは今まで無かったですし、今それを着ている姿とトレーナーを見るとまるでヴィンテージの古着のような風合いでかっこいいなぁと惚れ惚れします。

それは「丈夫である事」はもちろん、「飽きない上品なデザイン」である事も理由なのだと思います。最新のトレンドやデザインを楽しむのも洋服の面白さですが、無地でありながら長年飽きずに着れるシンプルなデザイン。でも無地のいい服は他にも沢山、、、と、もういたちごっこの様ですが、最後に言いたいのは

「他社商品には無い最高の着心地」の服です。これが最大の魅力だと私は思って扱っています。

洋服の情報を情報として伝えるには、デザインとか寸法とか色とかスタイルとかたくさん方法がありますが、この多くのお客様が「この服試しに買ってみたけど、一番着心地いい」と言ってくださいます。それは40代のパティシエさんから20代の若い子、60代の女性の方、NEWERA被ってるコワモテな兄ちゃんまで。

これは着てみないとわからない情報です。

AFTERS STOREの無地商品は創業以来ずっとこのブランドでした。またしっかりご紹介したいと思います。初めての方も一度袖を通して他と比べてみてくださいね。

そして欲しくなった方はまずはこれからどうぞ!

CLASSIC HARVEST / COTTON ZIP HOODIE 25,190円

問答無用の定番商品。まずはコレです!よろしくお願いします。

この記事を書いた人

RYO MIYATSU

宮津 亮【株式会社AFTERS代表】中野市出身・在住。2000年より長野市の有限会社World Wideにてメンズ、レディースセレクトショップに勤務。2016年11月に独立、AFTERS STOREを開業。ショップの運営、オリジナルブランドAFTERS®️のディレクションを手掛ける。