今週末より発売開始となったAFTERSのアウター類。素材や機能性、着こなしについては下氷鉋スタッフがご紹介しますので、今日はデザインについて少し説明させていただきます。
ボアジャケットとボアコート、ダウンジャケット共に新しいデザインのワッペンを縫い付けてアクセントにしました。ワッペンのモチーフは長野の冬の風景です。
長野に住んでいれば見慣れた景色、街の背後に山の稜線があり、その上に空が広がる。東西南北どこを見ても全方位に山があるのは全国でも長野くらいでしょう。朝家から出た時、職場から、学校から、どこにいても必ず山が視界に入る。
地平線という言葉は英語ではHORIZONという単語が一般的なようですが、もうひとつSKYLINEという単語があります。具体的にどう違うのか、というとHORIZONには海や平地と空の境界線という意味があり、例えば水平線という言葉もHORIZONに分類されます。それに対してSKYLINEには空を背景とした輪郭、建物の輪郭、地平線という意味があります。つまり長野県民は生まれてこのかたHORIZONではなくSKYLINEを見続けてきたという事実。どおりで定期的に海に行ってHORIZONが見たくなる県民性な訳です。そもそも英語では地平線と水平線の違いがないというのも驚きですが。
都会の空は狭い、とよく言うけれど、長野の空も大きな山に切り取られていて狭いのです。旅先で空が広いな〜という経験は誰しもあるはず。そんな長野の狭い空、街と山の距離。僕らにアイデンティティとして刻み込まれている長野の地平線(SKYLINE)を新しいデザインソースとしました。