浸水地域の片付けについて

10/17(木)台風19号の被害で浸水した長野市内の知人宅の片付け手伝いに行ってきました。現時点で教えていただいたこと、体験したことをまとめてメモしておきます。これから復旧作業を手伝う予定の方はご参考までにどうぞ。一般のボランティア募集での参加ではないので、ボランティアの方とは作業内容など異なる部分があると思います。

復旧作業に必要な物

1. 防塵マスク
(汚泥や汚水、粉塵などからの感染症を防ぐために普通のマスクではなく防塵マスクが良い)
2. 長靴
(作業内容によっては鉄板の入った安全靴タイプがあっても良いかも)
3. 安全メガネ/ゴーグル
(粉塵などで目が開けていられない状況。メガネ、屋外作業のみであればサングラスでも可。ゴーグルタイプがより良い)
4. 長袖長ズボンのカッパ
(作業中は水に濡れること必至。つなぎではなく上下別の防水もしくは撥水性のある軽量のカッパが良い)
5. タオル/帽子
(頭を守るもの、汚れ防止にも。作業内容によってはヘルメットがあっても良いかも)
6. ゴム手袋
(軍手は濡れる上に釘や木材で怪我の可能性も高いため役に立たない)
7. 着替え
(作業終了後速やかに着替えて帰宅できるよう準備)
8. 自分の水、食料、消毒液、うがい薬等
(自給自足。自分の分は持参してなるべく負担をかけない)
9. その他現場に必要な道具
(角スコップ、水切りワイパー、ホース、バケツ、台車等、現場によって必要なものが異なります。どんな道具が不足しているか現地に確認してから調達)

作業の際に注意すること

こまめに休憩と水分補給。長時間の作業をしない。自分の体が一番です。二次災害を防ぐためにも無理をしないこと。泥(汚物)による感染症、破傷風などの対策として肌の露出を極力抑えること。防塵マスク、ゴーグルで飛沫する細菌から身を守る。作業終了後は必ず、手洗いうがい、用具の洗浄、長靴の洗浄、手指のアルコール消毒を徹底。体力に不安のある方、体調の優れない方は作業に参加しないこと。
手伝いに行く際には受け入れ先に駐車スペースと経路を確認の上向かうこと。通行止めの区域が多数あります。他の復旧作業の妨げにならない為にも、むやみに現場に車で乗り入れないこと。今日作業させていただいた地域では市指定の災害ごみ置き場に廃棄に行くだけで渋滞で往復2時間以上かかりました。渋滞を緩和するためにも通行止が解除された後も作業関係者以外は被災地とその周辺地域に立ち入らないことが重要だと感じました。

ざっと必要と思われる情報を書きました。1m以上浸水があった地域での片付け作業で、街の中はまだ復旧が進んでおらず本当に酷い状況でした。今日の作業内容はゴミの積み下ろしと搬出など。僕ら長野の近隣住民にできることは、まずは家族や友人、同僚、知人で被災された方がいれば時間の許す限り手伝うこと、そして身近にそういった状況の方がいない場合でも知り合いの知り合いまで辿れば、狭い長野ですから誰かに繋がると思います。どんな現場でも人手は足りておらず、仮に足りていても被災から一週間が経ち避難生活と連日の片付けで皆さん疲弊しています。数時間のお手伝いでも十分役に立てると感じました。

大前提としてまずは自分の仕事、生活、遊びを普段通り徹底的にやって、その上で程よく余った時間としっかり体力がある方がこうした作業に向かうべきだと思います。募金や支援物資、WEBでの情報発信など様々な復興支援の形があり、それぞれちゃんと意味があるはず。周囲に自分のやり方を押し付けるのではなく、皆さんなりの支援方法を各々重ねていくことで復旧作業がスピードアップしていくことを願います。

とにかく被災された方々の普段の生活を取り戻すための片付けですから、まずは自分の普段通りをしっかりと。AFTERSとしても日々変わらず営業できているのは本当に幸せですし、長野で活動する自分達の役割みたいなものも改めて考えています。自分達のやるべきことの歩みを止めずに、今後も必要とされればお手伝いに行ってきます。以上10/14(木)の長野市内の浸水地域の片付けについてのメモでした。

この記事を書いた人

NAOHIRO MATSUMOTO

松本 直大【AFTERS DESIGNデザイナー】東京都出身、飯綱町育ち、長野市在住。2005年有限会社World Wideに入社。2016年AFTERS STORE立ち上げに参加。Mac、Nikonユーザー。趣味はフットサル、登山、温泉巡り。DJ booknoid レギュラーイベント ALLEGED@LA PRIMO偶数月第三土曜 / ZEST@LA PRIMO奇数月第三日曜