日常のみかっこいい服

アニメスタジオ放火、歩道に突っ込む、元委員長、大雨災害、令和になっても人々の願いとは裏腹にいろんな事がおきますね。
「時代」というのも人間が作ったものですから、宇宙や地球レベルからは「時代」が変わったばっかりだし天候を落ちつかせてあげるね、なんて事はありません。そんなニュースを見るたびに、いろいろな思いが頭をよぎります。


僕らの仕事は傷を負った人が来ても対応できないし、飢えに飢えた状態の方が来ても対応できません。体を守るための服もないし、そう言った危機的状況ではもしかしたらAFTERSの服は邪魔をすることもあるのかも知れません。
現在全ての事においてある意味フラットで、大も小も全てが比較されるために、安全などちらにも出来るだけリスクの無い場所へ向かう動きが物凄いと感じるんですが、「こんなデザインの服を作ったら災害時に溺れるわ〜!」とか、「こんなグラフィックはこんな時に不謹慎極まりないわ!」とかになってくると、もうキリがないんでしょう。
そもそも同じ服の形をしていますが、全く違うわけです。どちらかというと芸術に近いと思います。精神論とかではなくて、やっぱり僕も今もそうですが、現場に行って見て話して楽しい、という気持ちはそれに近いと思っています。
だからいろんなユニークなお店があって欲しいと思いますし、どんな時代であれ、石器時代からでもきっと「その腰ミノやばくない?」「その毛皮いけてるね」「俺の黒曜石の矢じりパナイ」とか言ってたんだと思うんです。
だからこういう僕らの仕事はなくならないと思いますし、また精神的な豊かさを与える重要な項目だと思います。

もちろんテクノロジーの進化はものすごく、安いのもレンタルも中古もファストもほんとすごいですが、僕らが作ったり、扱う物に関してはレンタルできない、ファストになれない、安くなれない、中古、、、はあるか?
という独自なものです。

そんな独自なデニム、AFTERS DENIM 113がこのLサイズで最後の1本になりました。もちろんまた作りますが、なくなると嬉しい反面さみしいものです!

緊急時、災害時、全く役に立たないデニム。
その際は本当に申し訳ないのですが、日常になるとものすごくカッコイイという効果があります。

明日発売のHANGOVERシリーズ。緊急時、災害時は「不謹慎だ!」と怒られると思いますが、日常ですと仲間と楽しく酒場に行く時とかに着れる楽しい服です。

そんなAFTERSのサービスですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいですね。

この記事を書いた人

RYO MIYATSU

宮津 亮【株式会社AFTERS代表】中野市出身・在住。2000年より長野市の有限会社World Wideにてメンズ、レディースセレクトショップに勤務。2016年11月に独立、AFTERS STOREを開業。ショップの運営、オリジナルブランドAFTERS®️のディレクションを手掛ける。