AFTERS TIGER CAMOについて

現在発売中のAFTERS CAMO BDU JACKETで使用しているのがこちらの迷彩柄【AFTERS TIGER CAMO】です。AFTERSのオリジナル柄として昨年制作したこの柄が製品として完成するまでのお話。

タイガーカモとは？

タイガーカモ、あるいはタイガーストライプとは1960年代から70年代にかけてアメリカ軍がベトナム戦争で採用したジャングル戦用の迷彩柄です。その名の通り（虎の縞模様）の意で、ジャングルに暮らす虎の模様から発想を得て開発された迷彩柄なんですね。この柄の誕生については諸説あるようで起源がはっきりしていないのですが、元々はアメリカ軍が開発した柄ではなく、南ベトナム政府が採用していた柄をアメリカ軍がコピーしたとかなんとか。とにかく謎が多い柄のようです。ベトナム戦争以降はアメリカ軍がジャングル戦を行うことが減少したため生産されなくなり、迷彩柄の主流は砂漠戦用のデザートカモや市街地戦用のデジタルカモなどに変化していきました。

その圧倒的な見た目のインパクトから、他の迷彩よりもファッション性に優れたアイテムとして古着では高い人気を誇ります。ここ日本でも古着ブームの初期にマニア達によって買い尽くされてしまい価格が高騰。今では状態の良いオリジナルは市場に出回ること自体少ないようです。

カモフラ作るならやっぱり虎でしょ！

という訳で、AFTERSオリジナルのミリタリージャケットを作る企画がスタートした時点で、カモフラ作るならやっぱりタイガーカモでしょ！という事で制作が決定しました。その間にやっぱり迷彩やめる？や、リップストップ生地の手配などで紆余曲折があり、なんだかんだで1年近くが経過。

実際のタイガーカモの資料を参考にしながらも、色味や柄の比率をAFTERSのフィルターを通して調整。隠れ角ロゴだけでなく、柄としてのオリジナリティを出せるように修正を重ねました。

柄が完成した後も実際の生地へのプリント色の調整やらなんやら、非常に難航しながらも無事50mのタイガーカモ生地が完成しました。実際に刷り上がるまでは仕上がりのイメージが分からない部分もあったので、生地が納品されてようやく一安心。

パターン・縫製はもちろんe&e life design works

生地が完成するといよいよパターンと縫製の作業に入ります。ここからはe&e life design worksことトシさんの出番。AFTERSの下氷鉋ジャケットから始まり、ハンドメイドで制作しているアイテム群は全てトシさんの手で作られています。今回のBDU JACKETも最高のパターン＆縫製に仕上がってますよ〜。

e&e life design works

e&e life design works は、「enjoy」楽しむこと「entertain」もてなすことを基本コンセプトに、長野から日常のスタンダードとなるプロダクトを提案します。

e&e life design works, “enjoy” Proposing products that will become everyday standards from Nagano based on the basic concept of “entertaining”.

e&e life design works website

AFTERS CAMO BDU JACKETのスタイリング

こちらは全て僕の私物です。最近はこの組み合わせ率が高め。動きやすさと春先の長野の温度差に対応したスタイリング。一見インパクト強めなカモフラ柄も、実際に着用してみると他のアイテムと馴染みやすい控えめなトーン。緑や黒、茶色などの本来のカモフラのメインカラーを抑えることで、様々な色と相性の良い柄を目指して制作しました。

およそ2ヶ月着用して新品だとパリパリだったリップストップ生地も大分柔らかくなりました。アタリやシワも良い感じで育っています。デニムと同じように着れば着るほど表情の増す生地なので、これからも汚れを気にせずガシガシ着ていきたいですね。なんせ丈夫さには定評のある生地なので、一生着ていただけるはずです。

そもそも欧米ではミリタリージャケットを民間人が着ること自体ナンセンスだ！なんて意見もありますけど、そういったバックボーンに縛られることなく自由な発想で洋服の組み合わせを楽しめることこそ、僕ら日本人のファッションの強みだと思っています。好きなものを好きな時に着ること。カモフラはちょっと苦手だな〜なんて方にもぜひチャレンジしてもらいたいジャケットです。

サイズ展開はM/Lの2サイズ。176cm/65kgの僕でMサイズを着用しています。今ならM、L共に在庫ございますので、ぜひ店頭でお試し下さい。